バブルというのは弾けるものらしい。
ガソリンの価格が高騰した今年の夏は、なにかおかしいぞという気配があった。原油が不足して高値になったのではなく、見えないところでカネだけが動き回っていたのだ。
一部の欲深い人間が、実体のない紙切れの値段を吊り上げていたようだ。アメリカで大きな風船が割れて、世界中が泡だらけになってアップアップしている。
一体どうなっているのか、経済に疎いぼくにはよくわからないが、たぶんぼくらの生活も厳しくなるのだろう 。
季節だけはきちんと巡ってくる。みかんの花咲くトラックも回ってくる。クリスマスも来れば、正月も来るだろう。
石油ストーブのない生活には耐えられた。この冬はさらに、なにに耐えたらいいのだろう。凍死しないていどのぎりぎりの生活を、どう生きていけばいいのだろうか。
人間は冬眠するすべも知らない、強くてかなしい動物なのだ。
きょう7日は立冬。みかんの花が咲く春はとおい。