しかしその表現としての「毒」でさえ、目くじらを立て、声高に正義を主張する人達がいる。「見るなよ、見せるなよ!」とその人達には言いたいけど。でもみんなテレビが好きなんだよね。日々の退屈な時間を大量に消費してくれるテレビが大好きなんだよね。だから何かあるとやいのやいのと騒ぎ立てる。ああしろこうしろってやかましく言う。そんな人の声はデカイ。作り手はそして従うしかない。そんな人に見ていただくことで生業を立てているのだから・・・。
テレビの暴力性についてはこのブログでも一度書いた。詰まる所、テレビの性格は視聴者が決める。そして視聴者の性格を代表するのはごく一部の声を上げる人たちだ。圧倒的大多数の人々は彼らの様に事あるごとに目くじらを立てて見ていたりはしない。しかしそういった大多数の意見は声にはならない、よって一部の人間の声が吸い上げられていく事になる。
とまれ、この先どんどん難しくなりますねテレビという「場」での表現は。
テレビはそして衰退するでしょう。
そして近い将来、有能なクリエーターは違う「場」での表現を目指す事になるね。きっと。